ありがとうの使い方

日本では日常生活の中で

誰かに何かを教えてもらったら

ありがとう。

何かものを借りたら

ありがとう。

落としたものを拾ってもらったら

ありがとう。

 

ありがとうがたくさんありますよね。

私はありがとうが好きです。

ありがとうと思ったときは伝えたい!と

思うし

誰かにありがとうを言われたら嬉しいです。

 

そう思って、エチオピアでも、同僚に

エチオピアのありがとう

አመስግናለሁ(あむせぐなっろ)をいつも伝えてました。

 

でもある日、

アムハラ語を教えてくれた同僚に

「なぜあなたはいつもあむせぐなっろって言うの?」

と聞かれました。

「え、だって今アムハラ語教えてくれたから…」

と言うとその同僚は笑って

「そんなの当たり前でしょ!

あむせぐなっろって言うほどじゃないよ。」

と、笑われてしまいました。

 

道を教えてくれたり、ものを貸したり

食べ物を分け合ったり、なにか助けてもらったり…

小さな出来事は、ありがとうと言うまでもなく

やって当たり前ということのようです。

感謝は大事とは思いますが、ありがとうと言わなくてもお互い様でしょ!という気持ちもあるのかなぁ…と感じました。

 

逆に小さなことにありがとうを言うと笑われてしまうほどです。

そのおおらかさもそれはそれで、好きだなあと思います。

 

そして、逆に、

アムセグナッロと言ってもらえた時は

あ、ほんとに喜んでくれてるんだなっということが伝わってきます。

 

同僚との会話があってから数日、

しばらく日本語で「アリガトー」と

あだ名をつけられて呼ばれていました…

ちょっと、いじりすぎだよね…?笑

さらむの?

ስልም ኑው?

(さらむのう?)

これはエチオピアの挨拶です。

日本語に直訳すると

平和ですか?

という意味になります。

つつがなくお過ごしですか?という感じでしょうか…

 けど、この挨拶はほんの一部にすぎません。

 

エチオピア、挨拶がすごーくながいのです。

日本はこんにちはのひと言で終わってしまいすが

エチオピアはそれだけでは終わりません。

 

平和ですか? 

元気ですか?

家族は元気?

仕事はどう?

全てうまくいってる?

何も問題ない?

ところで、あなたは元気?

 

と、ここまでで1セット!

長いときは同じことをもう一度聞き合うということも!

気づけば会ってから3分間

挨拶しかしてない!と気づいてしまうことも…

 

 

長いなーー笑

と、思ってしまうかもしれませんが

この挨拶とても素敵だと思いませんか?

 

会うたびに体調や近況を聞きあって

なにか問題があったらすぐ助け合う。

 

私も活動先でうまく行かず落ち込んでいるとき

お世話になっている大家さんが

いつもの通り

元気?家族は元気?仕事はどう?問題ない?

と、聞いてきてくれました。

そのとき、思わず仕事がちょっと行き詰まってて…と自分でもびっくりするくらい

自然にポロっと言ってしまいました。

 

すぐに家に招いてくれて

何が困ってるのかなど、いろいろと相談にのってくれて

私の悩みも落ち着いたのでした…

 

いつも相手を慮ることはなかなか難しいですし

何が悩みがあるときに素直に打ち明けることも

なかなか難しいときもありますよね。

でも、このエチオピアの挨拶は

そのいいきっかけになるのだと思いました。

 

私がこの挨拶が好きだなと思うもう一つは、

私に対して私の家族や友達のとこも聞いてくれるところです。

私の大切な人たちのことを

彼らも大切にし、気にかけてくれます。

会ったことはもちろん無いのですが

大切な人の大切な人は大切。

 

いつでもどんなときでも

支え合って思いやり合って生きている

そんな、エチオピア人の優しさや生活が

この挨拶に詰まっていると思いませんか?

 

この挨拶に倣って、日本語でも

元気?仕事どう?家族も元気?

など、聞いてみてください。

そこからいろんな話が広がってくるはずですよ★

 

 

積み上げ上手!?

エチオピアの街を歩いていると

 

ものすごく、高ーーーくまで荷物を積んだ

トラックやバスなどが走っていきます。

 ものすごーく高くまで積んでいるのに

更にその上に人が乗った状態で走行していることも。

 

建物の2階くらいの高さまでものが積まれて走っていく車はなかなかの迫力です。

 

積まれているものはいろいろ。

炭やマットレスインジェラのテフ粉、ビールビンのボックス、ガスボンベ、ゴミ、などなど。


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アディスアベバ市内は車が多いことでスピードが出ないのでまだマシですが

少し田舎に行くとこのようなトラックが荷物ごと横転している…なんてことも。

 

積み上げ上手なのはわかりますが

積みすぎも注意してほしいところ…。

 

以前少し田舎のマーケットから首都に帰るためにバスに乗りました。

マーケットでかった乗客たちの大量の買い物が

どんどんバスに積まれ

しまいにはマーケットで買ったヤギまで積まれ…

走行中も車の荷物入れからメェ〜と聞こえてくるという

なんとも言えない乗り心地のバスもありました。

車というツールを最大限に活用しているようです。

 

ちなみにエチオピアでは車は廃車にできないそうです。

壊れても壊れても使い続ける…しかない!

エチオピア人の友達に

どうしても捨てたくなったらどうするの?と聞くと

…うーん。崖から落とすしかないな!はっはっは!

とのこと。

もう少しマシな案、考えられなかったかな…?笑

停電の日

エチオピアの6月から8月は雨季です。

 

雨は日本の雨より強く激しく

雷を伴うことが多いです。

 

 

雨が降ると送電に問題が起き

すぐ停電してしまいます。

そのへんの電線から火花が散ってるなんてこともしばしば…笑

 

 

停電になると復旧に時間がかかったり

すぐ戻ったり。

戻ったと思ったらまた停電したり…笑

電子機器の充電もできなければ

シャワーからお湯も出ない…

 

不便がたくさんです。

 

けど、ロウソクの火を灯して

ゆっくり読書する…なんてこと

電気があったらわざわざしないですよね。

 

雲と雲の間から見える星の光がとってもキレイだなんて夜中電気がついてたら気が付きませんよね。

 

考え方次第で停電もちょっぴり素敵な時間になります★

 

 

近所のモスクのスピーカーからお祈りの声が聞こえてくると

あ、電気戻ってきたんだなって気がつきます。


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そんな雨季の停電のおはなしでした。

天気雨の日は…

エチオピアの季節は

乾季と雨季の2つにわかれます。

 

地域にもよりますが

雨季はだいたい5月下旬から9月上旬。

それ以外はほぼ乾季です。

 

私がボランティア活動している学校関係も

雨が多くなる6月には年度を締めて

休みになり

雨季があけると新しい学期が始まります。

 

そんな雨季が近づいてきている今日この頃。

 

少しずつ雨が降ることが増えてきました。

 

先日

エチオピア人の友達と外を歩いていると

天気雨がふってきて

 

「太陽出てるのに雨も降ってるね!」

と言うと

「どこかでハイエナが赤ちゃん産んだんだよ」

と、教えてくれました。 

 

エチオピアでは天気雨は

ハイエナの赤ちゃんが産まれたサインだ

とのこと。

ハイエナの赤ちゃんの

赤い毛がきらきら光る様子と

天気雨のキラキラとが、

似ているからだそう。

 

アフリカならではですよね。

 

なんだか神秘的だなぁと気分良く

後日ボランティア仲間にこのことを話すと

 

「え!?私はハイエナに子どもをさらわれたサインだと聞いたよ!」

とのこと…。

 

言い伝えですからね。

いろいろありますよね…

 

 

どっちを信じるかは、あなた次第!



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★エチオピア街歩きクイズ★その2

 

アディスアベバのメインロードではなかなか見かけませんが

 

少し中の道に入ると

こんなトタンでできた四角い箱をよく見かけます。

奥行きは2メートル弱で

扉には鍵がついています。

さて、これはいったい何でしょうか?

 


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正解は「家」でした。

 

ある朝私が通勤でこの箱の前を通り過ぎると

なかから人が出てきて

えーーー!とびっくり!

このなかに布団などを持ち込んで

人が寝ているようです。

たまに大人2人がかりで運んでお引っ越しをしていることも。

 

たいていは自分で作ってそこで寝泊まりしているようですが

中には一晩いくらか安く貸し出しているものもあるそう。

ちょうどカプセルホテル的な、、、??

 

こんなアイディアもあるんだなぁぁ

とびっくりです。

 

 

 

 

ゴミ捨ての習慣

 

 

アディスアベバ

ゴミが道路にたくさん捨てられていて

 

とーーーっても汚いです。

 

道端にペットボトル、ティッシュ、紙切れ、食べ物の残り、ビニール袋、お菓子の箱

などなど。

 

ありとあらゆるゴミが捨てられています。

 

道を歩いていると

前を歩いているおじさんがポイっと道にゴミを捨て

子どもがお菓子を食べ終わった袋をその辺にポイッと捨て…

 

そうしてたまったゴミたちは雨に流され排水口にたまり

雨がたくさん降ると排水口から排水されるはずの水が

ゴミがつまって排水されず道路が洪水に…。

 

 

ゴミをゴミ箱に捨てる

という、習慣が身につくだけで

街がきれいになり、排水口が役割を果たす。

二つもいいことがあるのに…

 

ゴミ箱にゴミを捨てるなんて、

とっても簡単なことじゃないか!!!

と思ってしまいます。

 

けれど

ゴミをポイ捨てする中で生まれ育っていたら…と考えたらどうでしょう?

 

ゴミが落ちていることが普通で

ゴミが落ちていないきれいな街を知らないのです。

 

エチオピア人の多くは

ゴミをゴミ箱に捨てるという習慣がないのです。

 もちろんゴミだらけの街と、ゴミがなくてきれいな街

どっちがいい?と考えてみると

そりゃあ、きれいな街をえらびます。

けれど、彼らにとってポイ捨ては無意識の習慣。

習慣はなかなかすぐに変えられるものでもありませんよね。

 

気がついたそのときから

コツコツ意識しながら習慣付けるしか無いのです。

 

私のボランティア活動の中でも

関わるエチオピア人には

ゴミはゴミ箱へ。

と、この一年半ずーっと言い続けていますが

なかなか習慣にはなりません。

特に大人は、無意識にごみをポイポイ捨てていきます。

 

人の暮らしの何かを変えるってとっても大変なこと。

けれど、少しずつでもやっていけば必ずいつか成果に結びつくだろうと

信じてコツコツやっていくしかないですね。

 

最近エチオピアの街中にゴミ箱が設置されるようになりました

 

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設置されて間もないゴミ箱ですが

もうすでにゴミ箱の周りがゴミだらけ!!

あと一歩でゴミ箱なのに!!

 

 

けれど、こんなふうにゴミ箱が身近にある、ということが

ゴミ箱にゴミを捨てる

という習慣を身につけるきっかけの第1歩だと思います。

 

数年後のエチオピアの街は

もしかしたらゴミが一つも落ちていないきれいな街になっているかもしれないし

もしかしたらゴミだらけの街のままかもしれないし

もしかしたらもしかしたら

新しいアイディアでゴミが出ない工夫がされた街になってるかもしれないし…?

 

どうなっているのかな~??