WASH WASH 少年

エチオピアの街を歩くとぼろぼろの
服を着た10歳くらいの少年たちに声をかけられます。


「Hey China! Wash wash!」

足置き台とバケツを持った靴磨き少年です。

(ちなみにエチオピア人、アジア顔を見るとついつい
 チャイナ!と言いたくなるようです・・・。)


靴磨きといえば革靴のイメージ・・・。

がしかし、エチオピアの靴磨きは種類と問わず、靴なら何でも!

革靴、スニーカー、パンプス、サンダルまで!

見ているとスニーカーはちゃんと靴ひもを外して
ひももごしごし洗っているようです。

その水で、何足洗ったのかな?と思ってしまうほど
濁った水がバケツに入っていることも。
でも仕上がったっ靴はピッカピカ!
この水でよくきれいになるな、、、と感心してしまいます。

プロなんですね!きっと!


相場は5ブル。
日本円で25円です。

靴磨き少年たちはいつも必死。
wash!wash!と言ってくるので
私の靴汚くないよ!というと
まじまじと靴を見て
・・・汚いよ!!!!と全否定。
(実際汚いのですが)
無理やり足置き台を私の歩く先に出しくる強者も・・・。

一度だけスニーカーを洗ってもらったことがありますが
本当に靴がピッカピカになります!
それも5分ほどで両足完了です!

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毎日その地域に出勤(?)してくる少年たち。
よく見る顔だと覚えているのか
最近は「元気?」と声をかけてくれます。
「wash!wash!」ももちろん忘れませんが。

彼らは頼めば荷物運びのお仕事もしてくれます。
ビール瓶のBOXやガスボンベなど、重たくて一人で運べないものは
彼らにお願いすると、お安い御用で運んでくれます。
むしろ仕事だ!と嬉しそうにニコニコ!
(この笑顔が無邪気でかわいい)
こちらはだいたい10ブル。

 

なんでもできることを仕事にしてたくましく生きている少年たち。
そんな少年たちの前を、同い年くらいの子どもたちが
当然のように学校の制服を着て通学している場面を見ると
すこし心が痛くなってしまう・・・。

ある日、顔見知りのwash wash少年たちがあたしが持っているバナナをねだってきました。
あげてもいいのだが、いろいろ毎日通る道だし、1本あげたら無限かなぁと思いながらも
無視できず、2本あげてみた。
すぐに皮をむいてニコニコして食べ始める少年たち。
すると、
「彼らがありがとうって言っているよ。僕からも、ありがとう」
と、彼らの近くにいた、ビルのガードマンのおじさんたちに
感謝されました。

あー、このwash wash 少年たちは、地域の人に見守られているんだなって
ちょっとホッとする。


こういうエチオピア人のアットホームな地域性、結構好きです。